may2013_img01

 

may2013_subtitle01

 

重い扉をあけると、体の奥深くに響くような心地よい機械のリズムの世界が広がった。
正面上方には、モノづくり工場とは一見似つかわしくないほど、オシャレなガラス張りの愚足庵と名付けられたカフェスペースが見える。
「やっぱり想像力って言うのがね、会議室とかでは生まれてきぃへんでしょ?リラックスした空間でミーティングすると色々といい案が生まれてくるんですよ。」とニッコリ笑うのはマツダ株式会社代表取締役の松田英成さん。

 

マツダ株式会社は、昭和49年にマツダファスナー工業株式会社として設立。平成19年にマツダ株式会社に社名変更。主に冷間圧造技術を駆使し高精度で特殊なネジを製作している。以前は標準のネジを作っていたというが、規格外の特殊なお客さまに対応したモノづくりに軸足を切り替えていったそうだ。
現在は、圧造加工技術、試作加工技術、金型加工技術の3本柱で経営を行っている。
これだけ幅広く、高度な技術を持っている工場は大変貴重だ。
「自分のところの独自性も出して行ったので、どこもやらんというような難しい技術を使ってやる会社に変わってきたんです。」

 

may2013_subtitle02

 

may2013_img02

 

大きな転機はリーマンショック時だ。「久々にその年は赤字になったんです。その時にこんな経営でいいのかなって、景気が悪かったら赤字になる会社でいいのかって。その時にでも赤字にならなかった会社はいくらでもあるんですよ。」そこで、ちょうど第二創業として目指していたメインのコア技術を、さらに強力にブラッシュアップすることにした。それが金型の技術だった。厳しい経営の中、思い切って設備投資し新しい人材も確保した。

 

「何もやらずに会社つぶれてしまうより、やる事やってつぶれた方がいいかなぁって思ったんですね。怖がってなんや言うてもしょうがない。」
すると、今まで声が掛からなかった方面から話が来るようになったという。

 

「とにかく自分の経営が外部的な影響、景気に左右されるのはあかんなぁと。自分たちの技術を使って世の中の役に立つような自社商品をいつか作りたいなって。」
外部的な要因を決してマイナスに捉えず、新しいチャンスとして捉えた松田社長は常に挑戦的だ。

 

may2013_img04

may2013_subtitle03

 

may2013_img03

 

愚足庵からは工場内を一望出来る。他では滅多に見られない素晴らしい眺めだ。
「やっぱり工場が見えないとダメかなと思って。我々いつも見える化とか言う訳ですけど、これも思い切って全面ガラス張りにしてもらったんです。そうしたら、こっちからは工場が見えるし工場からもこっちが見えるんです。」ここから見える働く社員さんの姿は、誰もが非常に格好が良い。
「今まで掃除もね、見えているところだけで上なんてやってないんです。だけれど、ここから見るとね機械の上が真っ黒なんですよ。」ピカピカの機械は、みんなで掃除をした証だ。

 

愚足庵はくつろぎの空間としてだけでなく、働く人の意識改革になったようだ。「目線を変えるって事ですね。今まで見たことのない景色をここから見たら、誰でも感じる部分って変わりますよね。来る人がアイデアくれたりとかして。想像力が掻立てられる。この機械の音もいいでしょ?」
工場内に響き渡る低音が、体の奥にリズムを刻む。
リーマンショックの時はこの機械の音が無く、孤独感に襲われたそうだ。

 

「安心感というか心地よさって言うのを、僕らは音で実感するんです。あれ?何号機が動いてないな、もっと段取りうまい事せなって。だから、ずっとこの音を絶やさんようにって思うんです。」

 

may2013_subtitle04

 

松田社長は、特集1号で取り上げた和泉康夫社長が代表を勤める大阪ケイオスのメンバーでもある。
松田社長は、企業間連携から生まれた大阪ケイオスの事を、今までに無いものを創造していける団体だという。
「やっぱり新しいものを創造して、それに反応して仲間が増える事も僕に取っては嬉しいことなんです。勉強もしますけど楽しいほうがいい。楽しい仲間と新しいモノを生み出す方がいい。」

 

社員さんにも、積極的に大阪ケイオスの取り組みに関わってもらっているそうだ。
「色んな社員さんに関わってもらって、自分でどう成長するかって言うのを感じてもらわな。そしたらこの会社も、もっと成長すると思うんですね。その方が劇的に変わるんちゃうかなと思うんです。」
そして松田社長は、また次のステージへ取りかかる。
「仕事をもらう側でなくて、仕事を作る側。そこを目指す事をやって行くんです。その為には、やっぱり人づくり、それが先やな。」

 

may2013_subtitle05

 

大阪ケイオス参加企業は、まず『序』という約90秒の映像を作った。
「出来た映像見ると、あれ、自分こんなこと言ってる。って客観的に自分が見える。自分が言ってる様な会社にしなきゃなって改めて思うんです。」
『序』の映像は、技術の内容よりも社長達の想いが伝わるように制作している。

 

 

may2013_img06

「映像では嘘付けへんから、言った方に向かわんとなぁ。だって自分で言うてるし。そこは当たり前に思っていたけど、うちの特色ってそうなんかなぁって気付く部分があったりもするんです。」
映像が、自分自身を客観的に見つめる機会になったそうだ。

 

may2013_img05

 

「だから、夢語ってもいいのかなぁって思うんです。発信したら、やらなあかんくなるでしょ?自分の首閉める事になるかもしれないけれど。ちょっと背伸びしてもいいかなぁ。」と笑う。
しかし実際、松田社長がやると言い出すと次々と協力者が出てくるのだ。
それは、松田社長の次なる可能性にみんなが魅了されるからだろう。

 

「本気の人ばかりのところに、本気が本気を呼んで一生懸命やったりと、みんな繋がっていくんです。本気で繋がったらこんなに幸せな事はないなぁって思うんでね。幸せは待ってます。それは間違いない。」
明るい未来を創造する松田社長の傍に居るだけで、幸せな気持ちになるから不思議だ。
(小高)

 

may2013_img07

-体感するモノづくりの現場

重い扉をあけると、体の奥深くに響くような心地よい機械のリズムの世界が広がった。

正面上方には、モノづくり工場とは一見似つかわしくないほど、オシャレなガラス張りの愚足庵と名付けられたカフェスペースが見える。

「やっぱり想像力って言うのがね、会議室とかでは生まれてきぃへんでしょ?リラックスした空間でミーティングすると色々といい案が生まれてくるんですよ。」とニッコリ笑うのはマツダ株式会社代表取締役の松田英成さん。

 

マツダ株式会社は、昭和49年にマツダファスナー工業株式会社として設立。平成19年にマツダ株式会社に社名変更。主に冷間圧造技術を駆使し高精度で特殊なネジを製作している。以前は標準のネジを作っていたというが、規格外の特殊なお客さまに対応したモノづくりに軸足を切り替えていったそうだ。

現在は、圧造加工技術、試作加工技術、金型加工技術の3本柱で経営を行っている。

これだけ幅広く、高度な技術を持っている工場は大変貴重だ。

「自分のところの独自性も出して行ったので、どこもやらんというような難しい技術を使ってやる会社に変わってきたんです。」

 

-窮地を転機に変えて

大きな転機はリーマンショック時だ。「久々にその年は赤字になったんです。その時にこんな経営でいいのかなって、景気が悪かったら赤字になる会社でいいのかって。その時にでも赤字にならなかった会社はいくらでもあるんですよ。」そこで、ちょうど第二創業として目指していたメインのコア技術を、さらに強力にブラッシュアップすることにした。それが金型の技術だった。厳しい経営の中、思い切って設備投資し新しい人材も確保した。

 

「何もやらずに会社つぶれてしまうより、やる事やってつぶれた方がいいかなぁって思ったんですね。怖がってなんや言うてもしょうがない。」

すると、今まで声が掛からなかった方面から話が来るようになったという。

 

「とにかく自分の経営が外部的な影響、景気に左右されるのはあかんなぁと。自分たちの技術を使って世の中の役に立つような自社商品をいつか作りたいなって。」

外部的な要因を決してマイナスに捉えず、新しいチャンスとして捉えた松田社長は常に挑戦的だ。

 

-新たなものを生み出す

-目線を変える場所

愚足庵からは工場内を一望出来る。他では滅多に見られない素晴らしい眺めだ。

「やっぱり工場が見えないとダメかなと思って。我々いつも見える化とか言う訳ですけど、これも思い切って全面ガラス張りにしてもらったんです。そうしたら、こっちからは工場が見えるし工場からもこっちが見えるんです。」ここから見える働く社員さんの姿は、誰もが非常に格好が良い。

「今まで掃除もね、見えているところだけで上なんてやってないんです。だけれど、ここから見るとね機械の上が真っ黒なんですよ。」ピカピカの機械は、みんなで掃除をした証だ。

 

愚足庵はくつろぎの空間としてだけでなく、働く人の意識改革になったようだ。「目線を変えるって事ですね。今まで見たことのない景色をここから見たら、誰でも感じる部分って変わりますよね。来る人がアイデアくれたりとかして。想像力が掻立てられる。この機械の音もいいでしょ?」

工場内に響き渡る低音が、体の奥にリズムを刻む。

リーマンショックの時はこの機械の音が無く、孤独感に襲われたそうだ。

 

「安心感というか心地よさって言うのを、僕らは音で実感するんです。あれ?何号機が動いてないな、もっと段取りうまい事せなって。だから、ずっとこの音を絶やさんようにって思うんです。」

 

-共に成長を

松田社長は、特集1号で取り上げた和泉康夫社長が代表を勤める大阪ケイオスのメンバーでもある。

松田社長は、企業間連携から生まれた大阪ケイオスの事を、今までに無いものを創造していける団体だという。

「やっぱり新しいものを創造して、それに反応して仲間が増える事も僕に取っては嬉しいことなんです。勉強もしますけど楽しいほうがいい。楽しい仲間と新しいモノを生み出す方がいい。」

 

社員さんにも、積極的に大阪ケイオスの取り組みに関わってもらっているそうだ。

「色んな社員さんに関わってもらって、自分でどう成長するかって言うのを感じてもらわな。そしたらこの会社も、もっと成長すると思うんですね。その方が劇的に変わるんちゃうかなと思うんです。」

そして松田社長は、また次のステージへ取りかかる。

「仕事をもらう側でなくて、仕事を作る側。そこを目指す事をやって行くんです。その為には、やっぱり人づくり、それが先やな。」

 

-夢を語る幸せな未来への創造

大阪ケイオス参加企業は、まず『序』という約90秒の映像を作った。

「出来た映像見ると、あれ、自分こんなこと言ってる。って客観的に自分が見える。自分が言ってる様な会社にしなきゃなって改めて思うんです。」

『序』の映像は、技術の内容よりも社長達の想いが伝わるように制作している。

 

「映像では嘘付けへんから、言った方に向かわんとなぁ。だって自分で言うてるし。そこは当たり前に思っていたけど、うちの特色ってそうなんかなぁって気付く部分があったりもするんです。」

映像が、自分自身を客観的に見つめる機会になったそうだ。

 

「だから、夢語ってもいいのかなぁって思うんです。発信したら、やらなあかんくなるでしょ?自分の首閉める事になるかもしれないけれど。ちょっと背伸びしてもいいかなぁ。」と笑う。

しかし実際、松田社長がやると言い出すと次々と協力者が出てくるのだ。

それは、松田社長の次なる可能性にみんなが魅了されるからだろう。

 

「本気の人ばかりのところに、本気が本気を呼んで一生懸命やったりと、みんな繋がっていくんです。本気で繋がったらこんなに幸せな事はないなぁって思うんでね。幸せは待ってます。それは間違いない。」

明るい未来を創造する松田社長の傍に居るだけで、幸せな気持ちになるから不思議だ。

(小高)