interview201302-01

 

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「時代にあった旬のネタを鮮度よく明るく元気に提供する、寿司屋型ものづくりをしていこうと言ってるんです。」と元気にこたえてくれたのは、株式会社 新日本テック代表取締役の和泉康夫社長。とにかく笑顔が絶えない人だ。

 

新日本テックはもともとスライドファスナーの製造をしていたが、1975年その精密加工技術を活かし、金型部門を新設。精密プレス金型の設計製作に本格的に取り組みはじめた。

 

もちろん鉄や超硬部品は堅くて食べられない。それにも関わらず、まさに生鮮食料品並みのスピーディーな納期が問われる、精度と鮮度が勝負の製造業だ。つまりそれは生ものと一緒だと言う。

 

和泉社長は新日本テックの代表であると同時に、2010年に大阪のものづくり中小企業経営者19名と共同出資して設立した『株式会社大阪ケイオス』の代表取締役社長でもある。

 

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2010年4月。和泉社長とアースボイスプロジェクト代表の榎田竜路は出会った。
そこで電流が走ったという。
榎田は、新日本テックのホームページを見て「人の感動を呼ぶ見せ方をしないと、若い人が魅力的な会社と思って、あんたの門を叩かないよ。」と言った。

 

interview201302-04

 

「自分の技術を高度化するだけでは、守備範囲をどんどん狭めて仕事にならへん。仲間同志の力を集めて仕事の幅を広げ、脱下請けもしないと面白くないし、社内から笑顔が消えて行く。その為には映像なども作って、今までと違う切り口で進めていかなあかん。」
見せ方も、考え方も変えてみようと、映像を使って新しい一歩を踏み出した。

 

何かことを起こすなら、仲間が必要だ。
そして5月に和泉社長の呼びかけにより10社の仲間が集まり、映像製作を実施した。
このスピードには驚きだ。
「あんたとやりたいねん。よろしく。」と泣き落としたというが、10人もの人がこんな短期間で集まったのは、和泉社長の人柄だろう。

 

実際に出来上がった映像は斬新だった。自分たちが考えていた会社の見せ方とは全く違った。今までは、目に見える技術や製品をアピールすることが大切だと思っていた。
しかし映像を通して客観的に見る事で、自分の会社の中にある“物語”こそ伝えるべきことだと気が付いた。

 

interview201302-09

 

「新しく導入した機械設備が会社の売りなんじゃなくて、素の物語こそが会社の宝やなぁ。と社員も分かって来たと思いますよ。」

 

interview201302-05

 

そうして11月には、集まった仲間と大阪ケイオスを株式会社に法人化してしまった。
大阪ケイオスのメンバーは、とにかく個性が強い。
「個性の強い社長。個性の強い職場を持っているんで、これを一堂に集めることで“浪花のアラビアンナイト”がまさに、具現化されるんです。」

 

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大阪ケイオスは自社の枠を越え、連携して人材を育成する活動にも力を入れている。
例えば、インターンシップ型の就活フォーラムの開催。
採用の内定通知者の入社前ミーティングでは、各社をまわる見学会、勉強会、一泊二日合宿なども開催しているという。

 

interview201302-11

 

「人を育てる為に必要な仕組みは何でも知っとかなあかんので、そういうことをみんなで教え合いましょう。自分が上手くいっても、人が上手くいかへんかったら、何でうまくいかへんのかを考えんとあきません。もっといいやり方あるよって言われたら、さらに良いやり方がノウハウとして溜まっていくし。そういうのをオープンにすることで大きく変わってくるんです。」

 

一社だけの所有から、複数社でノウハウを共有する仕組みを作って行くことが目的だ。
まさに持っている物をみんなで共有して、よりいい物へ高めていこうという姿勢がうかがえる。
「なんの為にやっているかという事を、本当にみんなで話し合わないと。」

 

大阪ケイオスのメンバーは強い信頼感で結ばれている。
「サッカーで例えたら、ボールを前に蹴る人ばっかりなんです。後ろにパスしてもゴールには入らないから、とにかく前へボールを蹴りだす人。そうやって先を目指して努力してるんです。とにかく前へいく人ばかりですわ。」

 

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「15少年漂流記みたいに、この先どこに行き着くのかな〜と。
楽しく仕事をしていれば、いい話が集まってくるし。期待でわくわくしているところですね。」
和泉社長から出てくる言葉は常に前向きで、話しをする顔はまるで子供のように無邪気だ。

 

interview201302-10

 

自分が漂流をすると、漂流している人に出会うそうだ。
そうすると、お互いに電流が流れ、そこに相乗効果が生まれ新しい方向に進み出すという。
「問題があっても一瞬でも明るい光が見えたら、あ!ここに光が見える。そこを目指していこう!なんか行けそう!面白そうと確信すると、あの人とあの人が助てくれる…。そうやって何とかなるんです。」チャンスを見極めるその腕は確かだ。

 

一個一個の星がつながって星座になるように、仲間がいることでストーリーが生まれる。
そうして生まれた新しい物語を、更に仲間で深く楽しく追求しつづければ良い。
「まだまだ、こっからやな。これから色々生まれてくると思いますよ」と楽しそうに目を細めながら、和泉社長は前へ進みつづける。

(小高)

 

interview201302-08

-我が社は寿司屋型ものづくり企業

-精度と鮮度が勝負

「時代にあった旬のネタを鮮度よく明るく元気に提供する、寿司屋型ものづくりをしていこうと言ってるんです。」と元気にこたえてくれたのは、株式会社 新日本テック代表取締役の和泉康夫社長。とにかく笑顔が絶えない人だ。

 

新日本テックはもともとスライドファスナーの製造をしていたが、1975年その精密加工技術を活かし、金型部門を新設。精密プレス金型の設計製作に本格的に取り組みはじめた。

 

もちろん鉄や超硬部品は堅くて食べられない。それにも関わらず、まさに生鮮食料品並みのスピーディーな納期が問われる、精度と鮮度が勝負の製造業だ。つまりそれは生ものと一緒だと言う。

 

和泉社長は新日本テックの代表であると同時に、2010年に大阪のものづくり中小企業経営者19名と共同出資して設立した『株式会社大阪ケイオス』の代表取締役社長でもある。

 

-偶然はない

-電流が流れたらやるしかない

2010年4月。和泉社長とアースボイスプロジェクト代表の榎田竜路は出会った。

そこで電流が走ったという。

榎田は、新日本テックのホームページを見て「人の感動を呼ぶ見せ方をしないと、若い人が魅力的な会社と思って、あんたの門を叩かないよ。」と言った。

 

「自分の技術を高度化するだけでは、守備範囲をどんどん狭めて仕事にならへん。仲間同志の力を集めて仕事の幅を広げ、脱下請けもしないと面白くないし、社内から笑顔が消えて行く。その為には映像なども作って、今までと違う切り口で進めていかなあかん。」

見せ方も、考え方も変えてみようと、映像を使って新しい一歩を踏み出した。

 

何かことを起こすなら、仲間が必要だ。

そして5月に和泉社長の呼びかけにより10社の仲間が集まり、映像製作を実施した。

このスピードには驚きだ。

「あんたとやりたいねん。よろしく。」と泣き落としたというが、10人もの人がこんな短期間で集まったのは、和泉社長の人柄だろう。

 

実際に出来上がった映像は斬新だった。自分たちが考えていた会社の見せ方とは全く違った。今までは、目に見える技術や製品をアピールすることが大切だと思っていた。

しかし映像を通して客観的に見る事で、自分の会社の中にある“物語”こそ伝えるべきことだと気が付いた。

 

「新しく導入した機械設備が会社の売りなんじゃなくて、素の物語こそが会社の宝やなぁ。と社員も分かって来たと思いますよ。」

 

そうして11月には、集まった仲間と大阪ケイオスを株式会社に法人化してしまった。

大阪ケイオスのメンバーは、とにかく個性が強い。

「個性の強い社長。個性の強い職場を持っているんで、これを一堂に集めることで“浪花のアラビアンナイト”がまさに、具現化されるんです。」

 

-所有者から共有へ 集中から分散へ

大阪ケイオスは自社の枠を越え、連携して人材を育成する活動にも力を入れている。

例えば、インターンシップ型の就活フォーラムの開催。

採用の内定通知者の入社前ミーティングでは、各社をまわる見学会、勉強会、一泊二日合宿なども開催しているという。

「人を育てる為に必要な仕組みは何でも知っとかなあかんので、そういうことをみんなで教え合いましょう。自分が上手くいっても、人が上手くいかへんかったら、何でうまくいかへんのかを考えんとあきません。もっといいやり方あるよって言われたら、さらに良いやり方がノウハウとして溜まっていくし。そういうのをオープンにすることで大きく変わってくるんです。」

 

一社だけの所有から、複数社でノウハウを共有する仕組みを作って行くことが目的だ。

まさに持っている物をみんなで共有して、よりいい物へ高めていこうという姿勢がうかがえる。

「なんの為にやっているかという事を、本当にみんなで話し合わないと。」

 

大阪ケイオスのメンバーは強い信頼感で結ばれている。

「サッカーで例えたら、ボールを前に蹴る人ばっかりなんです。後ろにパスしてもゴールには入らないから、とにかく前へボールを蹴りだす人。そうやって先を目指して努力してるんです。とにかく前へいく人ばかりですわ。」

 

-共に漂流しながらまだ見ぬ未来へ

「15少年漂流記みたいに、この先どこに行き着くのかな〜と。

楽しく仕事をしていれば、いい話が集まってくるし。期待でわくわくしているところですね。」

和泉社長から出てくる言葉は常に前向きで、話しをする顔はまるで子供のように無邪気だ。

 

自分が漂流をすると、漂流している人に出会うそうだ。

そうすると、お互いに電流が流れ、そこに相乗効果が生まれ新しい方向に進み出すという。

「問題があっても一瞬でも明るい光が見えたら、あ!ここに光が見える。そこを目指していこう!なんか行けそう!面白そうと確信すると、あの人とあの人が助てくれる…。そうやって何とかなるんです。」チャンスを見極めるその腕は確かだ。

 

一個一個の星がつながって星座になるように、仲間がいることでストーリーが生まれる。

そうして生まれた新しい物語を、更に仲間で深く楽しく追求しつづければ良い。

「まだまだ、こっからやな。これから色々生まれてくると思いますよ」と楽しそうに目を細めながら、和泉社長は前へ進みつづける。

 

(小高)