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-「ごまだし」との出会いは
 私は佐伯市の中心部にある食堂を母とふたりで経営しています。店の名は「味愉嬉食堂」といい、お客さんと会話をしながら、おいしい食事を楽しく味わっていただく。「食べて愉しく嬉しい」が、そのまま店の名の「味愉嬉」になりました。「ごまだし」は店の看板で、ごまだしうどん、ごまだし茶漬けなどを食べていただけます。
 ごまだしは、私が生まれ育った佐伯ではごく普通に食べられていました。私にとっては郷土の味なんです。子どものころから当たり前に食べて育ったので、大きくなって他の土地に行ったときに、ごまだしがないと知り、驚きましたね。「ああ、ごまだしって佐伯の味だったんだ」と、その時気付いたんです。

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-「ごまだし」の歴史は
 実はごまだしの起源は明確には分からないんです。でも、昔から各家庭でつくっていました。ですから、材料となる魚の種類はもちろん、味つけもその家庭によって異なる、言わば家庭の味といったところです。
 
-味愉嬉食堂の看板メニューは
 私が子どものころから慣れ親しんだ佐伯のごまだし。食材、製法ともにシンプルなごまだしをたっぷりと味わっていただける「ごまだしうどん」が店の看板メニューです。ごまだしは好きなだけ入れていただけるよう、別の容器でお出ししています。
 うちのごまだしは、エソという魚を使います。まずは焼いたエソの身をほぐし、皮と骨を取り除きます。エソは骨が多い

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魚なので、たやすい作業ではありません。すり鉢でごまをすり、そこへ身をほぐしたエソを入れ、さらに混ぜ合わせます。そこへ地元産の醤油を少しずつ加え、今度は保存性を高めるために、鍋に移して熱を加えます。練るようにして混ぜ、味噌っぽくなったら出来上がりです。
 本当は店に来ていただき、楽しくお話をしながら食べていただきたいのですが「家でも食べたい」というお客様の要望が多かったので、瓶詰でも販売しています。うどんだけでなく、買っていただいた方のアレンジで楽しんでいただき、その食べ方を教えていただけたらと思います。
 
-「ごまだし」への思いは
 歴史ある佐伯のごまだしは、素朴な郷土料理ですが、今、こうして私がつくっ

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ているのは、過去の人がこのごまだしをつくって今に伝えてくれたからこそだと思うんです。ですから、今度は私が未来へつながなければ、という気概を持ってつくっています。
 おこがましいのですが、「過去と語り、未来へ繋ぐ」というのでしょうか。ごまだしを作るということは、ごまだしを考えた過去の人との会話だと思っています。そして、私が今作っているごまだしは、何年後かにごまだしと関わる未来の人との会話だとも思うんですよ。
 是非、味愉嬉食堂自慢のごまだしを味わってください。そして、店へも足を運んでください。ごまだし談義に花を咲かせながら、できればあなたの古里のお話も聞かせてください。

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味愉嬉食堂
大分県佐伯市中村南町7-25
磯貝直利さん

-「ごまだし」との出会いは

 私は佐伯市の中心部にある食堂を母とふたりで経営しています。店の名は「味愉嬉食堂」といい、お客さんと会話をしながら、おいしい食事を楽しく味わっていただく。「食べて愉しく嬉しい」が、そのまま店の名の「味愉嬉」になりました。「ごまだし」は店の看板で、ごまだしうどん、ごまだし茶漬けなどを食べていただけます。 ごまだしは、私が生まれ育った佐伯ではごく普通に食べられていました。私にとっては郷土の味なんです。子どものころから当たり前に食べて育ったので、大きくなって他の土地に行ったときに、ごまだしがないと知り、驚きましたね。「ああ、ごまだしって佐伯の味だったんだ」と、その時気付いたんです。

 

-「ごまだし」の歴史は

 実はごまだしの起源は明確には分からないんです。でも、昔から各家庭でつくっていました。ですから、材料となる魚の種類はもちろん、味つけもその家庭によって異なる、言わば家庭の味といったところです。

 

-味愉嬉食堂の看板メニューは

 私が子どものころから慣れ親しんだ佐伯のごまだし。食材、製法ともにシンプルなごまだしをたっぷりと味わっていただける「ごまだしうどん」が店の看板メニューです。ごまだしは好きなだけ入れていただけるよう、別の容器でお出ししています。 うちのごまだしは、エソという魚を使います。まずは焼いたエソの身をほぐし、皮と骨を取り除きます。エソは骨が多い魚なので、たやすい作業ではありません。すり鉢でごまをすり、そこへ身をほぐしたエソを入れ、さらに混ぜ合わせます。そこへ地元産の醤油を少しずつ加え、今度は保存性を高めるために、鍋に移して熱を加えます。練るようにして混ぜ、味噌っぽくなったら出来上がりです。 本当は店に来ていただき、楽しくお話をしながら食べていただきたいのですが「家でも食べたい」というお客様の要望が多かったので、瓶詰でも販売しています。うどんだけでなく、買っていただいた方のアレンジで楽しんでいただき、その食べ方を教えていただけたらと思います。

 

-「ごまだし」への思いは

 歴史ある佐伯のごまだしは、素朴な郷土料理ですが、今、こうして私がつくっているのは、過去の人がこのごまだしをつくって今に伝えてくれたからこそだと思うんです。ですから、今度は私が未来へつながなければ、という気概を持ってつくっています。 おこがましいのですが、「過去と語り、未来へ繋ぐ」というのでしょうか。ごまだしを作るということは、ごまだしを考えた過去の人との会話だと思っています。そして、私が今作っているごまだしは、何年後かにごまだしと関わる未来の人との会話だとも思うんですよ。 是非、味愉嬉食堂自慢のごまだしを味わってください。そして、店へも足を運んでください。ごまだし談義に花を咲かせながら、できればあなたの古里のお話も聞かせてください。