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Q 村長になられたのはいつですか

平成24年7月です。今は2期目になります。わたしは川上村に生まれ育ち、昭和44年に村役場に入庁しました。村づくり、地域振興、観光などの分野を担当し、当時の収入役、そして副村長などを経験し、村長になりました。
 
Q 村のことにいろいろな角度から携わったそうですね
役場の近くに村営のホテル「杉の湯」があるのですが、そこへの出向経験もあります。これは公務員生活の中では、なかなか特異な経験でしたし、大いに勉強になりました。ホテルには宿泊客だけでなく、道を教えてほしいとか、トイレを貸してほしいとか、色々な人が訪ねていらっしゃいます。それでもとにかく、人が来てくださることが本当にうれしく、このときの喜びが、今の村づくりに結び付いていると思います。役所というのは仕掛ける側ですが、ホテルの業務というのは、お客様が第一ですから、何事も受け身です。しんどい経験もしましたが、この受け身の辛さというのは、その後に大いに役立ちました。

 

 

Q 村の人口が減っています

そうなんです。人口は1320人です。もちろん、人口が全てじゃありませんが、村のひとつのバロメーターになりますよね。高齢化が進み、15歳以下の人口も少ないんです。じゃあ、これからどうすればいいのか、ということですが、わたしは川上村の整理整頓が必要だと強く思っています。

Q 整理整頓というのは

棚卸のようなもので、村民の皆さんと一緒になって原点にかえって、皆さんの持ち味や魅力探しをしないといけないと考えています。まずは村の皆さん一人ひとりが村を好きになり、村に自信を持ってもらいたい。住民の皆さんは村のことはもちろん好きだと思うのですが、どうも村についてどこか自信や誇りを無くしているようにも思えるんです。人口は減っているし、基幹産業の林業もこの先大丈夫なのかな、といった目に見えない不安ですね。ですから、一度原点にかえって村の人たちと一緒に持ち味探しをし、それに気づき、発信をしていきたい。それが出来ないと、子ども達に村のことが語れません。人生の先輩であるおじいちゃん、おばあちゃんも、子どもたちも、みんなの知恵を出し合って川上村を整理整頓し、村の生きがいを探したいです。そういった観点からいえば、村づくりというのは映画づくりと似ているのだと思います。

Q 映画ですか

はい、映画には主役もいて脇役もいます。出演者には老いも若きも男性も女性もいて、どの人もとっても重要な役割を担っている。そういうところが村づくりと似ていると思うんです。そういう意味では、外から村に人を呼び込むということも非常に重要で、地域おこし協力隊も非常に元気で、活発に活動してくれています。

Q 村の自慢は
川や山といった自然、村の人たちも自慢です。村が購入した源流最奥部の原生林およそ740ヘクタールは、「水源地の森」として、下流にかけがえのない水を供給するとともに、森林学習などでも活用しています。ホテルの話に戻りますが、わたしが出向していた当時、従業員には特に何も教えていませんでした。田舎流にもてなすことで、訪れた人たちに喜んでいただく。従業員たちは息子や娘が友達を連れて帰郷してきたときの経験から、同じようにお客さんをもてなす。田舎のことですから、言葉は都会のホテルのように上手に話せなくても、川上村流のもてなしが、お客様にとっては新鮮で喜んでいただけたんです。

 

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Q これからは
村をとりまく環境は厳しく、ゆっくりと構えている時間はありません。住民の皆さんと今以上に接して、誇れるものを整理していきたい。場合によってはこだわりをやめることも必要になるかもしれません。状況は厳しいですが、何もしないのは許されませんから。

 
 

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Q 村長になられたのはいつですか

 

 平成24年7月です。今は2期目になります。わたしは川上村に生まれ育ち、昭和44年に村役場に入庁しました。村づくり、地域振興、観光などの分野を担当し、当時の収入役、そして副村長などを経験し、村長になりました。

 

Q 村のことにいろいろな角度から携わったそうですね

 

 役場の近くに村営のホテル「杉の湯」があるのですが、そこへの出向経験もあります。これは公務員生活の中では、なかなか特異な経験でしたし、大いに勉強になりました。ホテルには宿泊客だけでなく、道を教えてほしいとか、トイレを貸してほしいとか、色々な人が訪ねていらっしゃいます。それでもとにかく、人が来てくださることが本当にうれしく、このときの喜びが、今の村づくりに結び付いていると思います。役所というのは仕掛ける側ですが、ホテルの業務というのは、お客様が第一ですから、何事も受け身です。しんどい経験もしましたが、この受け身の辛さというのは、その後に大いに役立ちました。

Q 村の人口が減っています

 

 そうなんです。人口は1320人です。もちろん、人口が全てじゃありませんが、村のひとつのバロメーターになりますよね。高齢化が進み、15歳以下の人口も少ないんです。じゃあ、これからどうすればいいのか、ということですが、わたしは川上村の整理整頓が必要だと強く思っています。

 

Q 整理整頓というのは

 

 棚卸のようなもので、村民の皆さんと一緒になって原点にかえって、皆さんの持ち味や魅力探しをしないといけないと考えています。 まずは村の皆さん一人ひとりが村を好きになり、村に自信を持ってもらいたい。住民の皆さんは村のことはもちろん好きだと思うのですが、どうも村についてどこか自信や誇りを無くしているようにも思えるんです。人口は減っているし、基幹産業の林業もこの先大丈夫なのかな、といった目に見えない不安ですね。ですから、一度原点にかえって村の人たちと一緒に持ち味探しをし、それに気づき、発信をしていきたい。それが出来ないと、子ども達に村のことが語れません。 人生の先輩であるおじいちゃん、おばあちゃんも、子どもたちも、みんなの知恵を出し合って川上村を整理整頓し、村の生きがいを探したいです。そういった観点からいえば、村づくりというのは映画づくりと似ているのだと思います。

 

Q 映画ですか

 

 はい、映画には主役もいて脇役もいます。出演者には老いも若きも男性も女性もいて、どの人もとっても重要な役割を担っている。そういうところが村づくりと似ていると思うんです。そういう意味では、外から村に人を呼び込むということも非常に重要で、地域おこし協力隊も非常に元気で、活発に活動してくれています。

 

Q 村の自慢は

 

 川や山といった自然、村の人たちも自慢です。村が購入した源流最奥部の原生林およそ740ヘクタールは、「水源地の森」として、下流にかけがえのない水を供給するとともに、森林学習などでも活用しています。 ホテルの話に戻りますが、わたしが出向していた当時、従業員には特に何も教えていませんでした。田舎流にもてなすことで、訪れた人たちに喜んでいただく。従業員たちは息子や娘が友達を連れて帰郷してきたときの経験から、同じようにお客さんをもてなす。田舎のことですから、言葉は都会のホテルのように上手に話せなくても、川上村流のもてなしが、お客様にとっては新鮮で喜んでいただけたんです。

 

Q これからは

 

 村をとりまく環境は厳しく、ゆっくりと構えている時間はありません。住民の皆さんと今以上に接して、誇れるものを整理していきたい。場合によってはこだわりをやめることも必要になるかもしれません。状況は厳しいですが、何もしないのは許されませんから。