私たちについて
出発は横浜アートプロジェクト
「アートの力で元気に」の思いから日中韓共同映画製作まで
2001年よりアートで地域をつなげ活性化する非営利組織「横浜アートプロジェクト」を 立ち上げました。代表の榎田竜路はミュージシャンでもあります。演奏活動をきっかけに知り合った人から、 横浜にある「横浜市開港記念会館」という国の重要文化財を、もっと市民に親しんでもらうために、芸術プログラムを組んでくれないかという話を持ちかけられたのがきっかけです。
アートプロデュースやマネジメントの経験は皆無でしたが、アートの力で日本を元気にできるのではと考え、「障害の有無、年齢差などを越えて地域の人たちがみんなで一流の芸術に触れる機会を」「家族全員でも1万円かけずに楽しめる価格で」といった目標を掲げ、 「伝わるもの」シリーズと銘打って、7年間で72回のコンサートシリーズを実施しました。
ちょうどその活動をしている最中に、日本映画学校(現・日本映画大学)の生徒たちに卒業製作の音楽をつけて欲しいと頼まれ、当時同校の校長をされていた映画評論家の佐藤忠男先生と出会いました。佐藤先生からは「学生映画は優秀なものもたくさんあるが、商業ベースに乗らないため、なかなか上映の機会がない」という話を伺いました。そこで、日本映画学校の協力を得、「横濱学生映画祭」を立ち上げることになりました。同映画祭は、主に日中韓の学生映画を紹介するイベントとして10年程実施、日中韓の映画教育関係者や、映画を学ぶ若者たちとの交流を続けるうちに、 映像の奥深さやジャンルを超えた可能性に気づき、その繋がりの中から史上初の日中韓共同映画製作なども実現しました。
序破急®モデル開発へ
映画の手法をベースに独自の情報伝達技術を開発
「伝わる」映像制作の「型」を作り低コストを実現
横濱学生映画祭をきっかけに、映画特有の制作手法や、それらを指導する最先端の人材育成技術などに触れる機会を得ました。そんなとき、政府関係の知人から「地域活性化を推進したいのだけれどなかなかうまくいかない」という相談を受けました。政策を打って、補助金も出しているのに、一向に効き目がない、と。 2008年ごろのことでした。実際に現場を見に行くと、そこでは皆、愛情を持って地元をどうにかしたいと頑張っているんだけれど、それがほとんど伝わっていないという現実に遭遇しました。一体それをどうすればいいのだろう、と考えたときに思い当たったのが映像でした。
当時は、映像制作を依頼すると何百万円という経費がかかってしまい、地方の中小企業や地域活性を目指す人たちにとっては高嶺の花でした。そこで映画祭を主催していた頃に学んだ映画の手法をベースに、独自に情報の伝達技術を開発、それにのっとって撮影・編集すれば、低コストで「伝わる」映像が作れるという「型」のようなものを開発しました。 そして「序破急®モデル映像制作」と名付けました。
認知開発®とは
「伝わる情報を作る方法」を開発各地でイノベーションが起き地域の活性化へ
序破急Rモデルを開発した私たちは、今度は、誰もがこの映像を作る手法を体得し、 それぞれに活用して地域や企業の活性化に生かしてくれればいいのではないか、と考えました。そこで、全国各地で「伝わる情報を作る手法=認知開発®講座」を体系化して教える講座を始めました(認知開発®講座)。
その結果、各地でイノベーションが起こってきました。同講座は、受講生に取材技術を習得していただき、取材対象がどんな思いで仕事をしていて、 どんな苦労、経験をしてきたのかを取材し、2分以内の短編映像を制作する講座です。地域で実施する際には、他の企業に勤める方同士、もしくは経営者同士に組んでいただきます。すると、「お互いによく知っている」という感覚が生まれる。10人の受講生がいれば、皆が映像制作を通じて互いにより深く知り、関わることになります。すると、地域で新しい関係性が生まれることになり、新たなコラボが生まれるなど、活性化につながる動きも出てきました。社内研修で互いを取材し合えば、部署を超えて理解が深まるだけでなく、自分自身のことをよく知ることになり、組織内のコミュニケーションが飛躍的に向上しました。また、高校生たちに地元企業を取材させることで、彼らが地元に愛情を持つようになり、若者の流出が減少する地域も出てきました。
アースボイスが目指すところ
関係性が変化し、社員が元気になり、地域が育っていく
モノの見方を変えることにより、自分たちの価値に気づき、地域や人が活性化する。その新たな視座をもとに、映像やパンフレット、ウェブサイトなどを活用して伝達する。お互いを取材し、整理編集してコンテンツ化する過程で、お互いをよく知ることができ、今までの関係性が変化する。社員が元気になる、地域の担い手が育っていく。それが当社の目指すところです。
アースボイスの取り組み
「必然性のあることだから」やるのは当たり前
必然性のあることだから、やるのは当たり前。あるいは、「世の中が必要としていることだから、やらなくちゃ」という思いが、当社の事業のベースになっています。なので必然的に、世の中にないもの、新しいモノ・コトに挑戦することも多い。物事はやってみないとわかりません。たとえ失敗しても、失うものよりも、やって得たことが大切ですし、それが次につながる、と考え、トライし続けてきました。そして実際に、映画製作やゼロからのイベント・事業の組み立て、異分野・海外の専門家・アーティストとのコラボレーション、アートマネジメント・ディレクション…といった自分たちの経験そのものが、お客様のお悩みにお応えすることにつながっています。